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《ESG投資の参考に》ESG指数6選をそれぞれ解説!

いざESG投資をしようと思っても実際に企業を選ぶのって難しいですよね。

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確かに東京証券取引所だけでも3,600を超える上場企業がありますので、その中からESG投資に適した企業を選定していくのは特に投資初心者の方にとっては簡単ではないでしょう。

そんなとき参考になるのが「ESG指数」です。

指数とは、特定の銘柄群の株価の動きを表すものです。

簡単に言えば、一企業の株価を学校の一生徒の成績とすると、指数は学校全体の成績を表したものとイメージすればだいたいOKです。

この記事では、ESG指数を6つ紹介します。

ESG指数のなかにもそれぞれ絞ったテーマがありますので、興味のあるものを探してみてください!

目次

【それぞれ解説】ESG指数6選

① FTSE Blossom Japan Index

「FTSE Blossom Japan Index」はFTSE Russell社が算出している指数で、日本企業のESG総合評価を行っている指数です。

選定方法

「FTSE Blossom Japan Index」には親指数となる「FTSE Japan Index」の中から、独自に定めたESG Ratingを使用して、総合評価点が3.3以上の企業を選出した後、親指数の10業種の時価総額加重を同じウェイトに調整し、作成します。

ESGそれぞれの各評価項目は以下の通りです。

E(環境)気候変動、汚染と資源、生物多様性、水使用、サプライチェーン
S(社会)顧客に対する責任、健康と安全、人権と地域社会、労働基準、サプライチェーン
G(企業統治)腐敗防止、企業統治、リスクマネジメント、税の透明性

また原子力発電事業と乳児用粉ミルク製造業についてはより高い組み入れ基準を満たす必要があります。

さらに不祥事のあった企業については、既に指数に組み入れられている企業についてはその対応度により組み入れが判断され、現在組み入れられていない企業については新規選定対象外となります。

「FTSE Blossom Japan Index」上位構成銘柄

1 トヨタ自動車 6.4%

2 ソニー 3.1%

3 武田薬品工業 2.5%

4 三菱UFJフィナンシャル・グループ 2.5%

5 KDDI 2.3%

6 ファーストリテーリング 2.2%

7 リクルートホールディングス 2.2%

8 セブン&アイ・ホールディングス 2.1%

9 オリエンタルランド 1.9%

10 信越化学工業 1.8%

合計 25.2%

「FTSE Blossom Japan Index」に投資をするには

ETFにて「ダイワ上場投信-FTSE Blossom Japan Index」・「One ETF ESG」という商品があり、基本的に「 FTSE Blossom Japan Index 」に連動するように作れています。

【取り扱い証券会社】

「ダイワ上場投信-FTSE Blossom Japan Index」・・・SBI証券、大和証券、野村證券、三菱モルガンスタンレー証券など

「One ETF ESG」・・・SBI証券、みずほ証券、野村證券、SMBC日興証券など

②MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数

「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」はMSCIが作成しており、ESGを総合的に格付けし、企業を選定している株価指数です。

ESG評価をする際に発生しがちな業種間による調整もされているため、包括的ESGリスクを抑制しています。

選定方法

親指数である「MSCI ジャパン IMI トップ 700 指数」の中から、独自のMSCI ESG リサーチにより最上位ランクAAA~最下位ランクCCCまでの7段階で格付けし、選定をします。

親指数の浮動株修正時価総額ベースで50%カバーするよう選定されます。

つまり、すべてをランキング化する必要がありますが、同順位の場合は以下の通りの優先順位で組み入れがされます。

格付けランク→既存採用銘柄かどうか→格付けの裏付けとなる産業調整後のESGスコア→時価総額が大きいほう

E(環境)気候変動、天然資源、汚染と廃棄物、環境機会
S(社会)人的資本、製造物への責任、ステークホルダー、社会的機会
G(企業統治)コーポレートガバナンス、企業行動

「 MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数 」上位構成銘柄

1 トヨタ自動車 7.06%

2 ソニー 3.20%

3 キーエンス 2.62%

4 三井住友フィナンシャルグループ 2.42%

5 KDDI 2.41%

6 任天堂 2.13%

7 リクルートホールディングス 2.02%

8 花王 2.02%

9 T&Dホールディングス 1.71%

10 NTTドコモ 1.63%

合計 27.22%

「 MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数 」に投資するには

ETFにて「ダイワ上場投信-MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」があり、大和証券、野村證券、みずほ証券、三菱モルガンスタンレー証券などで購入することができます。

③「MSCI日本株女性活躍指数」

MSCIによる女性の活躍度の高い日本の企業で構成される株価指数で、ESGにおけるS(社会)に着目した指数です。

女性の活躍を推進することで、将来人口が減る予測がある日本で将来的な労働人口減少による人材不足リスクに適応し、長期的に持続的な収益を得ることができるのではないかと考えられています。

2016年に「女性活躍推進法」が施行され、300名以上在籍する企業は女性の活躍を推進させるために、①自社の女性活躍の状況・課題の把握、②行動計画の外部公表、③行動計画の労働局への届出が義務づけられるなど、女性の社会での活躍が注目されています。

選定方法

時価総額上位500位の日本株銘柄(MSCIジャパンIMIトップ500指数)の中から、MSCIが開発した性別多様性スコアに基づき、業種内で企業を選別します。

具体的内容は様々なデータから女性従業員の残留率や昇進を評価しています。

【サンプルデータ】

  • 従業員の平均雇用期間
  • 性別多様性のスコア
  • 性別多様性パフォーマンスのスコア
  • 取締役会の女性役員数
  • 新規雇用者の女性の数
  • 取締役会役員の総数
  • 上級管理職の総数
  • 新規雇用者の総数
  • 従業員総数
  • 従業員の性別多様性に関するポリシー、管理体制

性別多様性スコアは性別多様性パフォーマンスのスコアを75%、性別多様性に関する慣行のスコアを25%の割合で加重平均で反映させています。

「MSCI日本株女性活躍指数」上位構成銘柄

1 花王 4.27%

2 東京海上ホールディングス 4.00%

3 リクルートホールディングス 3.86%

4 KDDI 3.34%

5 資生堂 2.61%

6 アステラス製薬 2.53%

7 NTTドコモ 2.42%

8 ソニー 2.26%

9  ダイキン工業 2.21% 

10 MS&ADインシュアランスグループホールディングス 2.10%

合計 29.60%

「MSCI日本株女性活躍指数」に投資をするには

ETFに「ダイワ上場投信-MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」と「NEXT FUNDS MSCI日本株女性活躍指数(セレクト)連動型上場投信」があります。

【取扱販売会社】

「ダイワ上場投信-MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」・・・SBI証券、野村證券、みずほ証券、大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券

「NEXT FUNDS MSCI日本株女性活躍指数(セレクト)連動型上場投信」・・・SBI証券、野村證券、SMBC日興証券、東海東京証券など

④S&P/JPXカーボンエフィシェント指数

この指数は東京証券取引所とS&P社が環境情報の開示状況や炭素排出量に着目して構成銘柄のウェイトを決定する株価指数で、ESGのうちE(環境)に着目した指数です。

選定方法

東証1部の全銘柄であるTOPIXの中から、直近3ヶ月の日次売買代金の中央値が5,000万円以上の銘柄を指数への追加基準にあげます。

追加基準に上がった銘柄のうち、①TRUCOSTが算出した炭素効率性が極端に低く(売上高当たりの炭素排出量が極端に多く)、環境情報の開示が十分でない銘柄と②RecRisk社のRRI指標(ESGに関連するリスク)が75以上の銘柄を除外します。

RRI指標は、経済犯罪・汚職・詐欺・違法な商慣習・人権問題・労働争議・職場環境・職場の安全性・壊滅的な事故・環境災害等の問題を抱える銘柄を除外することがきます。

選定された銘柄のウェイト調整は、①環境情報開示②同一産業グループ内の炭素効率性③産業グループの影響度を考慮し、ウェイトを上下させています。

「S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数」上位構成銘柄

1 トヨタ自動車 4.27%

2 ソフトバンクグループ 2.10%

3 ソニー 2.02%

4 武田薬品工業 1.96%

5 三菱UFJフィナンシャルグループ 1.78% 

6 三井住友フィナンシャルグループ 1.35%

7 リクルートホールディングス 1.33%

8 キーエンス 1.32%

9 ホンダ 1.28%

10 KDDI 1.17%

合計 18.58%

「S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数」に投資をするには

「S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数」はETF等がなく、この指数自体に個人投資家が投資はできないようです。

⑤ S&Pグローバル大中型株カーボンエフィシェント指数(除く日本)

この指数は東京証券取引所とS&P社が環境情報の開示状況や炭素排出量に着目して構成銘柄のウェイトを決定する株価指数で、ESGのうちE(環境)に着目した指数です。

選定方法

「S&P Global LargeMid Index」を親指数とし、日本を除く先進国の株を対象とします。

選定方法は基本的に④と同様です。

「S&Pグローバル大中型株カーボンエフィシェント指数(除く日本)」上位構成銘柄

1 Apple 2.77%

2 Microsoft 1.89%

3 Amazon 1.65%

4 Chevron 1.07%

5 Johnson & Johnson 0.91%

6  JP Morgan Chase & Co 0.87%

7 Facebook 0.87%

8 Unitedhealth Group 0.80%

9  Alphabet 0.78%

10 Visa 0.77%

合計 7.72%

「S&Pグローバル大中型株カーボンエフィシェント指数(除く日本)」に投資をするには

「S&Pグローバル大中型株カーボンエフィシェント指数(除く日本)」はETF等がなく、この指数自体に個人投資家が投資はできないようです。

⑥ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス

この指数はRobecoSAMとS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが共同で作成しており、持続可能なビジネスが長期的な株主価値を生み出すとの認識から、ポートフォリオに持続可能性を反映させたい投資家向けに生まれました。

国連が提唱するSDGsが注目される中、20年以上前から算出されているこの指数は世界でも有名なESG指数として挙げられています。

選定方法

親指数である「S&PグローバルBMI」から経済・環境・社会の観点での評価が高い企業を選別しています。

具体的にはコーポレート・サステナビリティ評価(CSA)の結果と指数メソドロジーによって構築されています。

各業界ごとに様々なESG基準を設け、各企業をトータル・サステナビリティ・スコアで評価し、各業界の上位10%に入った企業が採用されます。

【経済】

  • 行動規範
  • 企業統治
  • マテリアリティ
  • リスク、災害マネジメント

【環境】

  • 環境方針、マネジメントシステム
  • 環境レポーティング

【社会】

  • 企業市民活動、慈善活動
  • 人材開発
  • 労働慣行指標と人権
  • 社会レポーティング
  • 優秀な人材の獲得と維持

「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス」上位構成銘柄

1 Microsoft Corp

2 Alphabet Inc C

3 Nestle SA Reg

4 Bank of America Corp

5 Unitedhealth Group Inc

6 Novartis AG Reg

7 Roche Hldgs AG Ptg Genus

8 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co Ltd

9 Cisco Systems Inc

10 Adobe Inc.

「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス」に投資をするには

ロンドン証券取引所に「iShares Dow Jones Global Sustainability Screened」というETFが上場しているそうですが、日本の証券会社では取り扱っていないそうです。

海外の証券会社であれば購入はできそうです。

ETFがなかったり海外市場でしか投資ができない場合はどうする?

指数に直接投資ができない場合や海外市場に投資ができない指数の場合は指数は意味を持たないのでしょうか?

確かに指数が選定銘柄は多岐に渡るため、全てに投資をすることは個人ではなかなか難しいです。

ですが、指数の構成銘柄や選定方法を参考にしながら、個別の株に直接投資をすることも意義があります。

特に構成上位10銘柄だけで指数の20~30%程度カバーしているためある程度指数とも連動してくるのではないでしょうか。

少なくとも指数の構成銘柄であれば、その指数の基準はクリアしているため、ESG基準を満たさないような企業に知らずのうちに投資をしていたということは防げます。

まずは証券会社の口座を開いて、指数を見ながら気になる企業を探してみてはいかがでしょうか。

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