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世界初の『ヴィーガンETF(VEGN)』でエシカルな投資を!【ESG投資】

いまアメリカで新たな投資観点を用いたETFが話題となっています。

ETF(上場投資信託)とは、株式のように市場で取引できる投資信託のことで、分散しながらも市場価格を確認しながらリアルタイムで売買できる投資商品です。

このETFは「ヴィーガンETF」といわれており、ESG投資の観点からも注目を集めています。

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この記事ではそんな「ヴィーガンETF」の概要、構成銘柄、投資手法等について紹介していきます!

新ESG投資!「ヴィーガンETF(VEGN)」の概要とは

そもそも、「ヴィーガン」という言葉をご存知ですか?

「ヴィーガン」とは絶対菜食主義者という意味で野菜のみを食べ、ベジタリアンと違って卵・牛乳・ゼリー等も口にしません。またウールや毛皮製品を着たりもしません。

その思想には「動物を搾取することなく生きる」というものがあります。つまり、健康という理由からではなく、動物や地球・気候変動などに配慮した結果の菜食主義ということです。

「ヴィーガンETF」はそこから派生して、アメリカの企業の中から事業をおこなううえで動物搾取・環境破壊・人権侵害等を伴う企業を除外するという投資手法を用いています。

ヴィーガンの人にとっては投資によってそのような企業に加担してしまうことを避けることができるメリットがあります。

「ヴィーガンETF」の具体的な概要は以下の通りです。

  • 正式名称: US Vegan Climate Exchange Traded ETF
  • 銘柄識別コード:VEGN
  • 運用会社:Beyond Advisors IC
  • 取引所:ニューヨーク証券取引所
  • ファンド設定日:2019年9月9日
  • 純資産:11,259,142ドル(2020年1月3日時点)
  • 経費率:0.6%

まだ始まったばかりのファンドですが、設定初日には約400万ドルを超える取引がありました!

経費率は主要ETF平均0.44%と比較すると若干お高い気もしますが、100万円投資しても6,000円ほどですから、許容範囲でしょう。

もちろんですが、日本の銀行や証券会社の窓口で投資信託を買うよりはかなり安いです。

「ヴィーガンETF(VEGN)」の具体的投資手法

「ヴィーガンETF」の投資方法は、 パッシブ運用と呼ばれる基本的に指数に連動するように組まれており、「beyond advisors us vegan climate index」という指数を参照しています。

参照指数の銘柄選定方法は「排除」

この指数は、ヴィーガン・動物愛好家・環境保護主義者・人権派などの懸念に対処するためのルールの下設計されています。

具体的には、Solactive US Large Cap Index (≒S&P 500)の中から、動物・地球・人における各禁止行為が1つ以上直接関連している商品やサービスからの収益がその企業の総収益の一定割合(デミニミス割合)を超えていた場合は除外されます。

つまり、ヴィーガンのための事業をしている会社を選抜するというよりかは、ヴィーガンの人が避けている行為をしている企業を投資先から排除するという「ネガティブ・スクリーニング」という投資手法を用いているわけです。

除外項目

【動物】

  • 動物実験
  • 動物由来製品、動物の養殖、その他搾取行為
  • 動物を使ったスポーツやエンターテインメント
  • 遺伝子組み換え生物の研究、開発、使用

【地球】

  • 化石燃料の抽出・精製、それに関連するサービス
  • エネルギーを生産するための化石燃料の燃焼
  • 高炭素、気候変動、生息地破壊など、その他環境にとって重大な負の影響を及ぼす活動(これらの影響に効果的に対処する取り組みを積極的に行っていない場合)

【人】

  • たばこ製品
  • 軍事、防衛のための兵器や製品
  • 人権乱用、人権・児童/強制労働に関する方針の欠如

「ヴィーガンETF(VEGN)」の投資戦略

最低でもファンドの総資産の80%は「beyond advisors us vegan climate index」の対象銘柄に同割合投資し、ファンド全体と指数のパフォーマンスの相関が、費用を除いて95%以上連動することを目指しています。

総資産の最大20%は指数に含まれていない会社に投資することができます。

また1銘柄あたりの最大保有株はポートフォリオ全体の5%に制限しており、半年に一回の構成見直しの時期にもし5%を超えていた場合、調整されるそうです。

上位構成銘柄

1:アップル 5.27%

2:マイクロソフト 5.01%

3:フェイスブック 3.77%

4:マスターカード 3.08%

5:ユナイテッドヘルスグループ 3.06%

6:VISA 3.05%

7:ベライゾン・コミュニケーションズ 3.03%

8:バンクオブアメリカ 3.02%

9:インテル 2.90%

10:AT&T 2.84%

上位10銘柄で現在約35%を占めています!

ここで、「え?全然ヴィーガンのイメージがないんだけど…..。」という方も多いのではないかと思いますが、あくまでヴィーガンの方が「避けたい」事業をしている会社を除外しているのであって、ヴィーガンの方が安心して投資を行うことができることが重要なのです。

個人の投資家は一つ一つの会社の各事業を細々調べることは難しいという事情があるのに加えて、除外を推進することで企業が除外項目の課題を意識したうえで事業を行うことを目指しています。

また、構成銘柄の中に「BEYOND MEAT INC」という会社があります。

この会社は参照指数の中には入っていませんが、「ヴィーガンのための人口肉」などを生産している企業として一部取り入れています。

「ヴィーガンETF」における影響評価

Beyond INVESTINGより

参照指数である「beyond advisors us vegan climate index」とS&P500の影響評価を比較した表です。

対比すると、温室効果ガスは約40%、廃棄物発生は約6%、淡水利用は約8%と大きな差があります。

また1,000ドル投資をするごとに年間13頭の動物屠殺への資金提供を回避することができるそうです。

運営メンバーもみな「ヴィーガン」

運営チームはクレア・スミス、ラリー・アベレ、リー・コーツの3名で、みな「ヴィーガン」です。

3名とも金融の世界で長きにわたり活躍し続けたメンバーで、「動物や環境の保護に関心のある人々に届いてほしい。」との思いから設立に至ったとのことです。

【日本で買える?】エシカルな投資を通して世界に思いを発信しよう

残念ながら、日本の大手証券会社には「ヴィーガンETF」そのものが見当たりませんでした….。

が、しかし、「ヴィーガンETF」を生かすことはできます。

それはヴィーガンETFの「構成銘柄」を買うことです!

投資手法で解説した通り、 ヴィーガンETFは「ヴィーガンの人が投資を避けたい銘柄を除外する」という考えの下、ネガティブ・スクリーニングによりほとんどの銘柄を選定しています。

つまり、ヴィーガンETFを買うことと、構成銘柄の1社買うことの銘柄選定の本質は同じなのです。

周知のとおり、主要アメリカ株は日本の証券会社でも取り扱いがあります!!

一見は百聞に如かず。

まずは一歩初めて見てはいかがでしょうか。

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