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フェアトレードとは?意味や仕組みからあなたの買い物の裏側を考えよう!

コンビニで買うコーヒーや今着ている洋服など、日々私たちは多くの消費行動をしています。

が!!

あなたはその商品をどんな人が生産したかを知っていますか?

今回この記事ではこれからわたしたちの購入する商品の前提となるべき「フェアトレード」について解説していきます!

【いまさら聞けない】『フェアトレード』とは?

【フェアトレード】原材料や製品を適正な価格で売買することを通じて、立場の弱い生産者や労働者のより良い生活と自立、そして持続可能性のある経済活動の実現を目指すこと

例えば、普段買い物をするときには「チョコレートを100円で買う」ということしか気にならない方が多いと思います。

しかしあなたの手にそのチョコレートが渡るまでに、原料のカカオ豆を栽培→選別→ロースト→皮排除→すりつぶし→混ぜる→細かくする→練り上げる→温度調整→型取り→冷却→検査・包装→運搬→陳列と、長い工程を経ており、それぞれの工程に多くの国や働く人々が関わっています。

そして基本的に商品は売る側よりも買う側が強い立場になりやすくなります。

つまり商品の輸入・購入する先進国や大手企業、消費者が強い立場になりやすく、原材料の栽培や製造をおこなう開発途上国、生産者などが弱い立場になりやすくなります。

その中で消費情報の非対称性や立場を利用した調達過程でのたたき買いや児童労働が発生し、貧困や劣悪な労働環境経済格差などの原因となっているのです。

単純に「オトクだから!」と安価な商品を追い求めたばかりに、そのような状況を生み出すことに加担してしまっている可能性があるのです。

「知らない」ということは怖いことですね…..。

【認証マーク】「フェアトレード」はどのような基準で決まっているのか

フェアトレードは一般名詞ですので、もちろんその言葉自体が画一的な判断基準を持っているわけではありません。

そこで誰でもわかりやすく各商品がフェアトレードにより製造されたものであると判断するために、認証機関が定めた基準をクリアしたことを証明する認証マークがあります。

いくつかの認証団体とその判断の基準を紹介します!

①国際フェアトレード認証ラベル(Fairtrade International)

Fairtrade Internationalより

国際フェアトレード認証ラベルは原材料が生産されてから、輸出入、加工、製造、そして完成品になるまでの全工程で定められた基準をクリアしている証明として、国際フェアトレードラベル機構が運営しています。

国際フェアトレード基準は、「生産者の対象地域」(どこの)・「生産者基準」(誰の)・「産品基準」(なにを)・「トレーダー基準」(どのように)で構成されています。

生産者の対象地域(どこの)

国際フェアトレード基準は、開発途上国等の不利な立場に置かれた人々のための認証制度であり、対象となる地域があらかじめ決まっています。

Fairtrade Internationalより

上図の通り、アフリカ・南アメリカ・アジアの地域に多いですね。

この対象地域は①OECD開発援助委員会(DAC)-政府開発援助(ODA)受取国・地域リスト ②世界銀行ジニ係数③人間開発指数の3つの指針をもとに方針を定め、決定しています。

①OECD開発援助委員会(DAC) -政府開発援助(ODA)受取国・地域リスト

 →開発途上地域の開発を主たる目的とした公的資金のこと

②世界銀行ジニ係数

 →個人や世帯所得が、完全に平等な状態からどのくらい乖離しているかを示す

③人間開発指数

 →教育、健康・寿命、所得の観点から各国の生活の質を0-1ポイントで評価した指標

生産者基準(誰の)

これは「生産者側」が守るべき基準です。

基準には①小規模生産者組合向け基準②雇用労働者による生産組織向け基準の2種類があり、各項目に「中核」・「発展」が設定されています。

「中核」・・・すべて満たさなければいけない

「発展」・・・生産者が自らどの分野に重点を置くかを選択・決定することができる

産品基準(なにを)

国際フェアトレード認証は以下の通り、対象産品が決まっています。

トレーダー(輸入組織・製造組織・卸組織)基準

  • 関わる組織は全て認証を得る
  • フェアトレード原料原料は通常品とは分けて管理
  • 生産者と業者は国際フェアトレード基準のもと、透明性のある契約を結ぶ
  • 短期間ではなく、長期的な取引を促進する
  • 生産者からリクエストがあれば代金の前払いを保証する
  • 生産と生活に必要な価格を保証すること

国際フェアトレードの原則

全ての基準に共通しているのは、「経済」・「社会」・「環境」の3つの原則です。

国際フェアトレード基準の最大の特徴は「フェアトレード最低価格」と「フェアトレード・プレミアム」を生産者に保証している点です。この2つは産品ごとに決まっています。

【フェアトレード最低価格】

生産者が安定的な生活を送り、生産コストをカバーするために、最低価格を保証しています。これは市場価格が下落していても守られるため、生産者は安心して取引することができます。

【フェアトレード・プレミアム】

社会開発のために使われるべき資金で、輸入業者が生産者組合に購入代金とは別に支払う奨励金のこと。このプレミアムの使途は各生産者組合が話し合い決定します。

②WFTOフェアトレード基準(世界フェアトレード連盟)

世界フェアトレード連盟より

WFTOフェアトレード基準が認証した製品は、定める10の原則に準拠して作られていることが証明されています。

WFTOの10の原則

①経済的に不利な生産者に機会を提供する

②事業に関する透明性

③公正な取引

④生産者に公正な対価を支払う

⑤児童労働・強制労働の禁止

⑥性別・人種・宗教・障害等々への非差別と結社の自由

⑦安全で健康的な労働環境の提供

⑧キャパシティ・ビルディング(組織的な能力の向上していくこと)を支援

⑨フェアトレードの推進

⑩エネルギー消費量削減・温室効果ガス排出削減など、環境の尊重

なぜフェアトレードが必要なのか

バングラディシュという国をご存知ですか?

南アジアにあり、アジアの中でも最も貧しい国のひとつといわれています。

このバングラディシュの首都ダッカで2013年に縫製工場で大きな事故が起きました。

FASHIONSNAP.COMより

実はこの事故の前日にビルの柱や壁にひびがはいっていることは発見されており、警察も検査のための退去命令を出していました。

が、オーナーは従業員に解雇を脅しに仕事に戻し、その仕事で使用したミシンなどの振動と発電機の振動が合わさり、建物に大きな揺れをもたらし崩壊につながりました。

そして残った建物からは欧米の大手アパレルメーカーの商品が発見されました…。

こうなってはビジネスうんぬん以前の問題です。

一時は利益を上げることにとらわれるあまり、トータルの利益を喪失してしまったのです。

フェアトレードは「持続性」を実現する一つの手段です。

生産者と輸入事業者の公正な取引が、良い商品を生みだし消費者を満足させることが長期的な事業には必要です。

最終的に選ぶのは消費者

もし過酷な労働を強いられてる人の目の前で商品が売られていたらその商品を買いますか?

恐らく「買わない」という人が多いでしょう。

アンフェアトレード解決の難しさは消費者はその状況をほぼ知らずに消費活動を行っていることです。

また、確かにものを安く買いたいと思うことは合理的な経済活動ですが、消費者が過剰に安さを求めることもそのような状況を引き起こす一つの要因です。

企業は自身の事業をより長期的に持続させるために、そして消費者は知らずのうちに加害者の一端を背負わないために、フェアトレードを意識してみてはいかがでしょうか。

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